童心に戻る

7月、8月………毎年この時期になると息子と二人で裏山に出かける。
夜もしくは早朝に山に分け入る。男子なら目を輝かして欲しがる「あいつ」を求めて。
だけど歩いて行ける範囲の裏山はほぼ制覇してしまった。だいたい「あいつ」が隠れてそうなポイントも分かってたが、最近は収穫がない。

そこで今年は、「あいつ」が出向いてきそうな人間界で身近なところを探す「お出迎え作戦」をすることにした。
「あいつ」は夜の明るいとこが大好きだ。
ここは程よい田舎。夜はほぼ真っ暗。ポツン…ポツン…と街灯があるくらい。そんなところでも夜に明るいところがある。
それは・・・・・、自治会館だ!
防犯のためか緊急時に備えてか分からないが、いつも看板の照明が灯ってて、自販機が併設してあると尚明るい。

……いたっ!!

残念ながら「あいつ」ではなかったが、次回に繋がる収穫だ。
夜の自治会館にはいろいろ寄ってくる。昼は人間、夜は「あいつ」の仲間たち

「あいつ」をホームセンターで買えてしまう時代になっても、自分たちがこども時代に体験した感動を未来のこどもたちに繋いでいきたい

家に帰ると、もう日が変わろうとしているのに事典を広げて調べ出す。タブレットも便利だが、アナログの良さも大切にしてきたい