石場建て
古民家などの伝統構法は石場建て工法と呼ばれる自然石の上に柱を建てる。
それに対して、昨今の木造建築は主に在来工法といって、コンクリート製の布基礎の上に土台が敷かれその上に柱が建てられる。
日本の中世から近代までは、石場建て工法が用いられてきた。
また、建物の基礎に石を使う方法を礎石造りといって、そこに使う自然石のことを礎石(そせき)という。
建物全体に盛り土をして周囲の地面より高く建て、中には石垣を築いて周囲よりさらに1段高くし、その上に礎石を並べているものもある。
礎石自体にも様々な形があるが、一般的には自然石の平らな面を上にして柱を立てる。
石場建て工法が使われる前は、掘立柱建築と呼ばれる地面に穴を掘ってその下を突き固めて柱を立てる方法が長く使われてきた。
有名な出雲大社、現在の柱は礎石の上に立ってるが昔は堀立柱で作られてた。
この方法は、柱が地面から水を吸い上げてすぐに腐ってしまうので、それを克服するために石場建て工法が使われるようになった。
掘立柱建物に比べ、柱と地面の間に自然石を入れる石場建て工法は湿気による木の腐朽を防ぐことができ建物の寿命を伸ばすことが可能となったんだ。