予想的中?
黒い重り・・・・伝統構法
白い重り・・・・在来工法
この二つの揺れ方、予想どおりでした?
前回、揺れには建物のクセが関係してると言った。
実は、建物にはそれぞれ揺れ方(周期)があって、それを「固有周期」という。
地震が起きると建物は左右に、ゆ〜ら、ゆ~らと揺れる。
建物が片側に揺れて、反対側にも揺れた後、元の位置に戻るまでの時間がこの固有周期だ。
建物が大きく柔らかいと ⇨ ゆ〜っくり揺れる(周期が長い)、
逆に建物が小さく堅いと ⇨ 小刻みに揺れる(周期が短い)。
ここからが本題
建物の固有周期と地震の周期が一致すると揺れが増幅されて建物は大きく揺れる。いわゆる「共振現象」というやつ。
これが危険なやつだ。
ブランコで揺れに合わせて背中を押されると、どんどん大きく揺れてく感じ。子供も大人もたいていは喜ぶやつ。しかし、ブランコで大きく揺れると楽しいものだが、家が大きく揺れるとたまったもんじゃない。
動画の中で、しなり易い黒い重りの伝統構法が揺れたと思ったら、急に入れ替わって、しなり難い白い重りの在来工法が揺れたりするのは、土台の板を左右に動かすスピードを徐々に変えていってたからだ。
黒や白の重りの周期(建物の固有周期)と、土台の板の揺れ(地震の周期)が一致した時に、その揺れがどんどん増幅され、左右に大きく振れたのだ。
伝統構法は柔らかい建物だから、土台を揺らすスピードがゆっくりな時に共振しやすく、
在来工法はそれに比べ堅い建物だから、土台を揺らすスピードが速い時に共振しやすい。
つまり、クセの正体は「固有周期」だ。
今日はこの辺で終わり。