知ったようで知れていないこと。
工務店さんから連絡が入った。
何やら、「お客様のお家を【減築】するから確認申請して欲しい」と。
ちょっと待って……(その瞬間)
?はてな?
だらけになった。
減築で確認申請って聞いたことないぞ。そもそも法令集で減築って言葉を見た覚えがない。いや、自分が知らないだけか⁈……はっきりいって自信がない。
そもそも、減築で確認申請とる必要性は何なんだ⁈……
まず電話口で2つ目の疑問について聞いてみた。
何やら、中古物件を買おうとしてるお客様が、床面積を減らすと固定資産税が抑えられるから、減築したいんだとか。
ふむふむ…理解はできる。
でもでも、
固定資産税を大きく下げる程の減築をするとなると工事金額もそこそこだか、
それでもメリットはあるのか……⁇まあ、その辺はお客様の考えがあるから、とやかくは言えない。
1つ目の疑問については、一旦電話を切り調べてみた。
確認申請については、建築基準法第6条に書かれてる。
基礎的な内容なので普段あまり読むことはない。
だか、一昨年これで痛い目にあった。
その時は、国立病院の空き地に4台のコンテナ倉庫を設置するのに確認申請してほしいと頼まれ、コンテナハウスだとナメて安請けおいしたら、国の建物は確認申請ではなく「計画通知」が必要だ。しっかり読むと確かにそう書いてある。しかも民間の指定確認検査機関では扱えないとも。半年近い期間と数十万円の手数料を払うハメになった。
なので油断はできない。
改めて第6条を読み倒すが、やはり減築の言葉は出てこない。都市計画区域の防火・準防火地域外の4号建物は、呪文のように覚えている「♪新築・増築・改築・移転♫」のみが確認申請が必要だ。
減る分にはいらないって解釈だ。
心配だからネットで調べて、行政にも問合せる。
やっぱり不要だ。
知ったようで知れてないこと。
まだまだたくさんある。